朝の30分

整理するだけじゃなくて、ちゃんと書く。

スケールの大きな話をしよう。

月が、綺麗だったわけですよ。

 

昨日の夜、洗濯物を外に乾そうと思って、天気いいかなーと上を見上げたら、空が明かるい。天高くに満月(おそらく)が出ている。

 

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ちょうど最近読んだ本に、人間の可視光の範囲のはなしがあって。

要はモノに光が当たると反射するんだけれど、「見えている」って状態は、反射したその波を人間が捉えているだけなんだと。その、人間が捉えることのできる波の細かさ(波長)が決まっていて、その範囲の光を可視光と言います。

 

で、僕が月を見ていて、はー(*´▽`*)と思ったことが2つあって、

  1. 月の光を綺麗だなーと認識できる状態に進化している生命体の神秘(←俺)
  2. その月と自分の間が離れている(38万キロ!)のに、途中に何もないなんて信じられない

1は、

  • まず生命が生まれたことってすごい。(無機から有機へ。ビックバンとか。本当に?って思ってしまう)
  • 星がいろんなところにあることがすごい。(月以外にも、ペテルギウスとか数百万年前に現地で発した光を今ここで見ている
  • 反射の光が認識できていることがすごい。(可視光線じゃなかったら見えてないからね)
  • それを綺麗と思える環境と文化ってすごい。(日本じゃなかったら、空を見上げていたかどうか)
  • このタイミングで空を見上げたことがすごい。(ジム行ったウェアを洗ってた)

と。この状況を意図して起こそうとしたら、すごい存在の方々でもきっと途中でめんどくさくなってしまうんじゃないかって思うくらい、いろんな要素が偶然おきているんだなーって。

 

2だけれど、間に何もないってすごくない?まあ普段なんか通り過ぎているのかもしれないけれど、雲に遮られる、とか以外にあんまりない。だって、手をかざしたらそこが初めての遮断なわけだよ?38万キロの中で。なにこのスケール。

 

ちなみに下の動画は、月が地上400kmにあったらどうなるか、というシミュレーションの映像。(1:40くらい)

ひょえーーー

 

youtube

 

 

なんでこんなことを考えたのかっていうと、この本を読んだから。

「人工超知能が人類を超える」

www.amazon.co.jp

人工知能が優秀になり(囲碁チャンピオンを超えたよね!)どんどんそれが加速しているけれど、「ある時」を境に、もう優秀になりすぎたので人工知能が自分で自分を改良し始めちゃう。それがシンギュラリティー(特異点)といわれる状態で、今後未来はどうなっちゃうの??っていう本です。

その科学的な立場から、じゃあ人間の生きる目的は?とか、ゴールってあるの?とか、とにかくスケールの大きな考え方をさせられます。

面白かったよー。おすすめ。

 

※あ、そしてちょっとだけネタバレしてもいいですか??

 

ただ生きるだけじゃなくて、スケールの大きな考え方をしなくちゃいかんな、って思います。生物的には、生きて子孫を残せばいいかもしれない。(そもそもそれって本当なの?って作中では話題にあがってますが)なにか、貢献すべきかもしれない。(自分の幸せのために・もしくは人類のために)

作中では、知能の発達した人工知能たちが、完璧な生命革命を起こして、誰でも

  • 望む外観(完璧な手術や遺伝子操作とか)
  • 望む知能(映画マトリックスみたいに、ヘリの操作方法を脳にインストールするように)
  • 望むモノ(技術にも革命が起こり、ロボットがすべての工程を行っているので、モノの値段がゼロ。だから家だろうがバッグだろうがなんでもどうぞ)
  • 望む命

が手に入るんじゃないか、って言っている。みんながその姿を手に入れていて、所有していて、働かなくていい世界。

じゃあそれが人類にとって、あなたにとって幸せですか?って言われたときに、そんなことないんだろうなーって、ぼくは思いました。

じゃあ、幸せの定義って何なの???

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

って続いていくんだけれど、新しい視点からの問題提起ばっかりで面白かった。

 

 

月を見ながらこんなことを考えて

 

 

もちろん、目の前にあることを大切に。ただ、スケールの大きな考えも同時にしていったらいいんじゃないかなあ。という夜でした。

 

 

 

じゃね★