行動を起こすっていうことについて。考えたのち、一歩踏み出すかどうかの違い。
僕が「行動に起こすこと」にここまでこだわっているのには、理由がある。
ピアノ、やっておけばよかったー!!!!!
これだ。
話は幼稚園の頃にさかのぼる。
僕には3つ離れた姉がいる。学生の頃は、話した記憶があまりない。吹奏楽部ではパーカッションに入り、手首が強いという理由で、マリオパーティでは中村名人も真っ青の連打っぷり。そんな姉も今は、いわゆる黒髪ロングストレートヘアで眼鏡をかけた図書館の司書。
姉は幼稚園の頃からピアノを弾いていた。
僕はわけもわからず、でもずーーっとそれを近くで聞いていた。
だから気がついたら、僕はとてもピアノの音色が好きな人に育っていた。
好きなことは知っていたので、「いつかやろう」と思ってずっと過ごしていたのだけれど、やっとこピアノを始めたのはつい最近のこと。
もっと早くはじめていたらなあ・・・・
っていつも思う。始めることにデメリットなんかないのに。
「今までやらない言い訳ばっか持ち出してきたけれど、そんな大人になりたくないなあ」と思い、電子ピアノを自分で購入。先生のところに習いに行き始めた。
「考えていることがあって、でもそれだけでは何も変わらないんだよなあ。」っていうことに気付けて本当にほんとうによかった。
それがドキドキすることであっても、吐きそうなくらい緊張することであっても、行動に移すから、現状を変えることができる。
ドキドキを越えた経験
なぜこんなにこだわっているかって、考えるだけで行動できなかったからだ、昔は。
高校生のとき、同じ部活の女子に告白をしたことがあった。
毎日顔を合わせていて、毎日のようにメールもしていて、すごく気になっていた。
「そろそろ気持ちを伝えよう」って思い、練習後、渡り廊下のところに呼び出した。話があるからって言ってきてもらう。
だんだんと寒くなってきた11月の夕方。
その子が来た。言うよ、おれ。
まっすぐにその子を見る。周りには誰もいない。
言うよ、言うけどさ。
どんどん暗くなっていく。
「あのさ」
そこまで言ったところで、次に用意していた言葉が、出てこない。
言えない。怖い。
「あなたのことが好きだよ」
たったそれだけのセリフなのに。
これを口に出してしまったら、いままでの関係は終わってしまう。呼び出した時点で相手はもう気付いている。でも、言えない。
言わなければ、済むのかもしれない。仕切り直したい。頭がだんだんと真っ白になっていく。
でも伝えたい。葛藤。
ようやく、口に出して気持ちを伝えた時には、30分が経っていた。
あの時、葛藤して、でも一歩踏み出した経験は、今目の前で感覚がよみがえって来るほどに体と頭が覚えている。
結局フラれた。当たり前だ。そんなにウジウジした男、誰が好きになるだろうか?笑
でもいいんだ。
あの時行動したことが、そこでの一歩が間違いなく僕の糧になっているし、迷ったときに「踏み出せよ」って背中を押される。
だからまずは自分がやらなくちゃ。
そして想いを抱えている人が一歩足を踏み出す、「その背中をそっと押せる人になりたい」そう思っている。