朝の30分

整理するだけじゃなくて、ちゃんと書く。

インパクトって大事な要素だね。空から女の子が降ってきたらあなたは受け止める?

先日、15名ほどの学生がぞろぞろとオフィスにやってきた。


今僕のいるオフィスは、とても綺麗で自由で使い勝手が良いので、オフィス見学がよく行われる。

僕自身も最近空気に馴染んできたところなのだが、初めて来たときは「こんな場所を企業が用意しているのか!」とかなり動揺したのを覚えている。話には聞いていたけれど、今までの僕の価値観にはなかったから。

 

高校生ぐらいかなあ。きっと、東京のIT企業のオフィスへ行ってみよう!っていう趣旨の見学だったんだけれど、彼らの目の輝きが半端なくて。「なんだ、たいしたことねー」っていう風に装っているんだけれど、でもワクワクしているのが肌で伝わってくる。

いいなー、僕もこんな風にひねくれていたな。なんて思いながら見ていた。

 

何が起こるか?

東京で、とてもいい環境のオフィスを見学してきた。自分は理系だし、将来もしかしたらこのIT企業で働くかもしれない。この出来事を、彼らは九州に持って帰るわけだ。外にはこんな世界が広がっている。 

それを胸に抱いて、じゃあこの会社を目指してみようって思うかもしれない。実際にどんな事業をしていて、じゃあ他の会社は何をやっているのか、調べてみるかもしれない。でももしかしたら、会社じゃできないことを今すぐ始めるのかもしれないし、いやいや今いる九州に留まろうって思うのかも。

何を感じるかはわからないけれど、でも何かしら考えさせられる。そのくらいの出来事に、きっとなったはずだ。

きっかけは?

この東京でのオフィス見学、彼らにとっては「ある日突然ぐいっと体験したこと、知ったこと」だよね。言い換えるとインパクト」。決して日々の生活の延長線上にあるものじゃあない。

だってラピュタだってそうだ。突然空から降ってきた女の子を、受け止めたところからすべてが始まる

この学生たちも、おそらく先生が企画して、「こんなのもあるよ」ってはるばるお金と時間をかけて、東京まで見せに来たはずなんだ。先生の「ぐい」とやるインパクトがもしなかったら、彼らが受け止めたものにも出会わなかったはず。

 

僕は、若いうちはとにかくいろんな世界があることを知ったほうがいいと思っている。

 

彼らは理系の学生だったけれど、おそらく喜んだと思う。話を聞く機会があれば聞いてみたいな。

 

すでに「それ」を知っていたり、つなぐことのできる人が、次世代につなげていくこと。穏やかにでなくてもいいから体験する場を作ったり、知るきっかけを作ること。そこにインパクトを添えることができたらいいな、って思うんだ。

 

 

…次世代って言ったのは、たぶん地元の親にこれをしてもありがた迷惑がられるなあ、って思ったから。

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喉が乾いていない人に水をあげたらただの迷惑。でもこれから、水がいいのかお茶がいいのかわからないけれど、きっと何か好きな飲み物を選んでいく「次世代」に、こんなのあるぜ!って昆布だしのスープとかあげたら、なんじゃこりゃ!ってなるかもしれない。

 

そういうことがしたいなあ。